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台湾の印鑑職人が昔の日本時代の思い出を日本語で語りだした [日本人と台湾人]

数年前、台北から軽い気持ちで、花蓮という台湾東部の町まで
友人と連れ立って足を伸ばした。

駅前から程近い宿の夕べ、暇を持て余した僕たちは、
夕涼みがてら散歩に出かけた。

名物のさつま芋のお菓子の店を冷やかしたり、
ワンタンのおいしいお店で小腹を満たしながら、
1時間も歩いただろうか。

陽は既に落ちかけ、涼やかな風が心地よく吹き抜けていた。

戦前の日本家屋が夕陽に深く染められ、
僕は子どもの頃に戻ったような錯覚をしていた。


宿への帰り道、
友人が、
「おい、ちょっと見てみろよ」と、ふいに声をかけた。

どうも印鑑の店らしい、
日本語で「印鑑スグデキマス」と書いてあった。

友人は、
「ちょうどいい。ここは大理石が名産なんだ。造ってもらえよ」
と言い、僕の腕を引っ張った。

店では、中年の店主らしき人が、汗を拭き拭き、
刻印の作業に打ち込んでいた。

友人が台湾語で声をかける。
店主は僕に微笑みかけ何ごとか尋ねる。

僕は日本語で答えた。
「すみません・・・印鑑が欲しいのですが」。

店主の表情が、何とも言えない笑みと、緊張を湛えた。

やがて耐え切れぬように、

「日本人の方ですね」。
「はい、そうです」

「日本人の方、いまは来ない。
お父さん、私のお父さん、とても日本語じょうずだった。

日本の、方、いっぱいお客さん、来ました。
ハンコ、いっぱい、造りました」。

僕は印鑑を注文した。

大理石のよいものを選び、姓名印と、書斎印を頼んだ。
店主は瞳を輝かせていた。

明日の朝、出立前に届けてくれると言う。

宿の名前を告げると、
「ありがとう。お父さん、日本人にハンコ造ってあげられたこと、うれしい。

私もいま、日本の人に、ハンコ造って、お父さんと同じことできて、うれしい」。

店主の目はうるんでいた。

花蓮が好きになったきっかけは、この出会いからだった。

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泣いた(ノД`)・゜・。

>>
誇りを持った職人ってかっこいいな


>>
印鑑の話で思い出したが
ある会社に外国から数人の設計技師がやってきた。

彼らは日本人と一緒に仕事をしていて、印鑑に非常に興味を持ったらしい。

そこで、彼等に印鑑を作ってあげた。

名前は漢字(当て字)で
ハイランド=高国
サットン=殺豚

こんな具合・・・

貰った外人さん達は大喜びで
捺印の必要の無い書類にまで自慢げに印鑑押してたらしい。

>>
サットン=殺豚
これはいいのか?w

でも、すげー多いって程ではないけど、印鑑つくる外人てけっこういるね。

>>
外国人って漢字が好きなんだよな



台湾での印鑑の話を書いたのは私です。

その後、何度も台湾に行って、いろいろな姓名印を彫って貰いましたが、

今でもいちばん好きなのはこの最初の印鑑です・・・・・
決して上手とはいえないけれど、

何か一本筋が通ったような実直さがあって、
気に入ったあまり、実印登録までしてしまいました。

まだまだ台湾には親日派、日本びいきが多いですよ。

"「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」
311の震災で日本を支援してくれた台湾が地震で大変な事になっています。#台湾加油
うp主も、日本赤十字で募金をしようと思います。http://www.jrc.or.jp/
他の団体でも募金活動が始まったみたいだけど、結局は赤十字に集めるから最初から赤十字へ。

台湾人のツイッターによると、中国赤十字は国際赤十字社と関係ないそうです。
募金が届かないので気を付けて!ニセ募金も出回ってるので気を付けて!
日本赤十字に預ければ、ちゃんと国際赤十字社に送られます。"

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