正月の秋葉原のゲームセンター。
某キリストも跪くほどのオタの聖地だけあって、店内も外人がいっぱい。

そんな中、家族連れのメリケン少年が、とある格闘ゲームの台に
コインを入れていた。
しかしそのゲーム台(NESiCA)には少々問題がある。

何種類ものゲームが遊べるのはいいのだが、実際にゲームを選択して
開始するまでにちと手間がかかるのだ。

操作説明はすべて日本語で、それが読めない少年は家族とともに
困った顔をしていた。

そこへ颯爽と俺、参上。

(´_ゝ`) アナタ、アソブ、コレ?

(・A・`)  うん、だけど、どうしたらいいのかわからないんだ。

(´_ゝ`) ヨシ、マツ、スコシ。 ←操作して開始してやる。

(・∀・ )  おおー! アリガト! ゴザイマス!

意気揚々と闘い始めたのはいいのだが、彼は格ゲー自体
超絶初心者だった…。

最初の敵に手も足も出ず、ボロ負け確定と思ったその時、
対戦相手が乱入。
初心者狩りかと思ったが、さにあらず。

相手はところどころ高等技術も見せつつ、露骨…
もとい、絶妙な手加減具合でまさに一進一退の攻防を演出する。

大はしゃぎの少年。

最後は本当にギリギリ、のように見せかけて相手の勝利。

(・∀・ ) 日本人は強いね! 次はあのヒゲボクサー倒すよ!
時間が迫っていたのだろうか、家族に急かされて彼は去って行った。

日本人が強いんじゃない、君が弱いんだ、とはとても言えなかった。

その後俺がその相手に乱入したら、ズタボロにやられました。
日本人が強いんじゃない、奴が強かったんだ。


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あんたも対戦相手もいい人や

ゲーセンが廃れた理由の一つに、格ゲーで一部の強い人が
無双しすぎるってのを聞いた事あるけど
あなたたちのような人が一杯いたら、ゲーセンも楽しい所になるね