うちの花屋の常連の神父が語っていった。

「今、クリスマスツリーの飾り付けをしてるんです。

短冊を飾るんですよ。お願いごとの。
子どもたちがしようよって言うから。

よければ皆さんもお願いごとを書きませんか?

一日から門の横で短冊を配ってますよ。
配ってるというか、置いてるだけですけど。

あ、それとここって門松は売ってますか?
予約します。
どうせなら大きいのがいいです。

いいんですよー、僕の私物を道に置いておくってことで。
神様もお怒りになりませんよ、たぶんですけど。

お正月はね、佐藤さん(仮名・神主)がおみくじを引きにこいって
言うんですよ。

大吉引いてきます。大吉。
根性で。
イースターで当たりを引かれましたからね、仕返しです。

お神酒も配ってくれるって言うんですよ。
うちもクリスマスに何か温かいものを配りましょうかね。

お正月といえば、このお店は破魔矢と熊手と、どっちを飾ってます?

僕は破魔矢にしようかなと思うんですけど、迷ってるんですよ。
やっぱり教会ですしね。
熊手は違和感ありすぎますよね。

じゃあお世話様でしたー」

すっかり日本に染まったな、神父。

初期は布教しようと頑張ってたのに、逆に洗脳されておる。